0期治療とは
当院では、受け口の場合、5歳から治療を行うことを推奨しております。
受け口は、前後に大きな顎(あご)のずれがあり、できるだけ早期に治療を開始する必要があります。
歯並びを改善するというよりは、受け口になっている顎(あご)を矯正する治療(前後のずれを治す)となります。
受け口になる原因
遺伝的要因と後天的要因(赤ちゃん時の指しゃぶりや舌の癖など)があります。
0期治療で使う装置
治療にはムーシールド(右の写真)を使用します。
装置は夜間のみの装着となりますので、食事の時・歯磨きの時も邪魔になりません。
ただし、装置を寝ている間に無意識ではずしてしまうと効果が出ません。
お子様自身が治療に協力をしていただけることが重要となります。

0期治療から1期治療が必要になる場合
遺伝的要因
遺伝的要因の場合、受け口になる可能性が高くなります。
幼少期から顎(あご)の成長をコントロールしながら治療を行っていきます。
下の顎(あご)の成長は体の成長と比例しますので、長期にわたっての治療(2期治療まで)が必要となります。
(男の子場合15~17歳・女の子の場合13~15歳まで顎(あご)は成長します)
抜歯や外科手術が必要となる場合があります。
後天的要因(赤ちゃん時の指しゃぶりや舌の癖など
ムーシールドを使用し、受け口が改善された場合は0期治療で治療終了となります。
受け口が改善されても歯並び・噛み合せに問題がある場合は、1期治療が必要となります。
一度改善された受け口も戻ってしまうことがあります。そのため成長に合わせた治療が必要になります。
小児矯正のまとめ
0期治療(5歳~7歳)受け口の症例を治療⇒顎(あご)の前後のずれを矯正する
1期治療(7歳~12歳)顎(あご)の大きさ・左右のずれ、歯並びを悪くする習慣の改善
2期治療(13歳~)大人の矯正と同様。歯並び・咬み合せと歯並びを悪くする習慣の改善